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「SMFコトバワークショップ2022」リポート

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8月27日(土曜日)、札幌メディア・アート・フォーラム(SMF)による、学生とプロによる「SMF コトバワークショップ2022」が開催されました。
伝わる表現のコツをプロのコピーライターさんから「直接」学ぶ貴重なワークショップとして毎年好評です。

本年度は、釧路や函館、そして、道外からは、京都、金沢、新潟より総勢22名の参加がありました。
学校、学部、学年、地域、様々な垣根を越えて、コトバと真剣に向き合った一日をICCがほんの少しリポートします。

【札幌メディア・アート・フォーラム(SMF)とは?】
産学官の活動体として、情報文化学会北海道支部、行政(札幌市、ICC)、関連教育機関、現場のクリエイター、関連企業などと連携をとりながら、メディア・アート・デザインおよび産業の高度化、活性化に寄与する活動を展開しています。

正しいコトバづかいより、 楽しいコトバづかい。

きっかけのはじまり。

モノゴトを、様々な視点で考える「楽しさ」や「大切さ」を知ってもらおう。
と始まった、SMFのコトバワークショップ。
2010年より始まり、今年で13年目の開催となりました。

ワークショップ会場は3年ぶりにICCのクロスガーデン。
机やイス、雰囲気など、環境が変わればひらめき度も変わってきます。

アイデア出しやワークにはやっぱりICCがいいよね!と講師の方々も嬉しそう。

ワークショップの始まりは、講師の長岡さん&池端さんによるレクチャーです。
そして、個性的な講師陣の紹介へと続きます。

Aチーム:池端宏介さん(インプロバイド)
Bチーム:遠藤誠之さん( アルファシリウス)
Cチーム:佐藤秀峰さん(かもめプランニング)
Dチーム:佐藤翔吾さん(NEW)
Eチーム:菅原好雪さん(Rockaku)
Fチーム:長岡晋一郎さん(北海道博報堂)

今回初めて講師を務められる佐藤翔吾さん、なんとコトバワークショップのOBです。
学生時代このワークショップに参加したことがきっかけで、クリエイティブの仕事を目指すようになったという、
まさに参加学生にとっても身近で憧れの先輩です。

講師の菅原さんは、このワークショップのために、東京からはるばるお越しいただきました!

また、ワークショップに欠かせないのが、運営をお手伝いしてくれるOBOGのメンバーです。
彼らがいるからこそ、ワークショップが成り立っています!

今日という日が、誰かの何かのきっかけにるかも知れません。そう考えるとわくわくします。
  • コトバワークショップチラシ画像

    今回チラシとポスターを担当したのは、キシリュウノスケさん(デザイン)と佐藤花季さん(キャッチコピー)です。

  • 長岡氏によるレクチャーの写真

    「アイデアとは既存のモノの組み合わせです」レクチャーをする長岡さん

  • 池端氏によるレクチャーの写真

    「共感」と「発見」を大切に。レクチャーをする池端さん

  • 遠藤氏の紹介写真

    講師の遠藤さんによるご紹介

  • 佐藤秀峰氏の紹介写真

    講師の佐藤秀峰さんによるご紹介

  • 池端氏の紹介写真

    講師の池端さんによるご紹介

  • 佐藤翔吾氏の紹介写真

    講師の佐藤翔吾さんによるご紹介

  • 菅原氏の紹介写真

    講師の菅原さんによるご紹介

  • 長岡氏の紹介写真

    講師の長岡さんによるご紹介

身近なことから考えてみよう。

さて、ウォーミングアップ課題の発表です。
練習課題は、「新聞を読もう」を伝えるキャッチコピー。 

新聞を読んでいる人に向けてのコピーなのか、読んでいない人に向けてのコピーなのか。
視点が変われば、伝える事柄も価値も変わってきます。

どれだけ多くの視点や立場で考えることができるのか。
身近な題材だからこそ、見落としていることもあるかも知れない。
  • 練習課題「新聞を読もう」を伝えるキャッチコピー

    練習課題(ひとり1案)「新聞を読もう」を伝えるキャッチコピー

  • 練習課題に取り組む様子Aチーム

    とにかく考える。悩む。言語化する。の繰り返し。

  • 練習課題の発表写真Bチーム

    講師からもさりげないヒントが。

  • 練習課題の発表写真Cチーム

    見た目は静かに、頭の中はフル回転。

  • 練習課題発表写真

    それぞれのコピーを発表していきます。

  • 好評している写真

    講師よりコメントやアドバイスもいただきます。

身近な課題にも目を向けてみよう。

ウォーミングアップの次は、本課題の発表です。
お題は、札幌市民に「ヒグマとの共存」に関心をもたせるキャッチコピー。

ということで、札幌市環境局環境都市推進部の濱田さんより札幌市のヒグマ出没状況についてご説明いただきます。
「さっぽろヒグマ基本計画」という冊子も配布されました。

ヒグマ情報をリサーチしたり、チームメンバーで話し合ったり、講師からのヒントやアドバイスをもらったり。
講師陣はチームの垣根を越えて全員のコピーを見て回ってくれます。

チームごとのプレゼンテーションでは、3年ぶりにディベートも復活です。
相手の意見を否定するのではなく、論理的に説明・説得しなくてはなりません。
さて、結果は??
  • 札幌市によるレクチャーの画面(目次)

    「ヒグマとの共存」についてのレクチャーが始まりました。

  • 札幌市によるレクチャーの画面(ゾーニング)

    札幌市環境局環境都市推進部の濱田さんによるプレゼンです。主なゾーニング(すみわけ)は3つです。

  • さっぽろヒグマ基本計画のページ画像

    ヒグマと共存するためには、ヒグマのことをよく知らないとね。

  • さっぽろヒグマ基本計画のページ画像

    ヒグマって何を食べるの? ヒグマの行動範囲は? ヒグマの1年のサイクルは?

  • 本課題(ひとり2案):札幌市民に「ヒグマとの共存」に関心をもたせるキャッチコピー。

    本課題(ひとり2案):札幌市民に「ヒグマとの共存」に関心をもたせるキャッチコピー。

  • 付箋の写真

    ヒグマレクチャーが終わり、ヒグマとの共存についてのキーワードをどんどん出していきます。

  • 講師のアドバイス写真

    さりげなく気づきを与えてくれる6名の講師陣。

  • アドバイス写真

    札幌市環境局の大堀さんも説明に力が入ります。

  • 全員のコピーを見て回る講師時の写真。

    講師は全員のコピーを見て回ります。

  • 講師のアドバイス写真
  • 講師のアドバイス写真
  • 講師のアドバイス写真
  • 講師のアドバイス写真

    とにかく悩む。考える。悩む。考える。

  • プレゼン大会の写真

    チーム対抗プレゼン大会。各自のコピーについて説明していきます。

アイデアにであいを。

「アイデアにであいを。」(キャッチコピー:山崎佑太さん)
このコピーは、昨年度ICCで実施した「ICCキャッチコピー&ポスターデザインコンペティション2021」タグライン部門で入賞したコピーです。
ICCがどのような目的の場所なのかを一言で表しています。

※「ICCキャッチコピー&ポスターデザインコンペティション2021」の結果は下記リンク先をご覧ください。
(キャッチコピーは、事業者向けのコピー、クリエイター向けのコピーもあります)

SMFのコトバワークショップは13年目を迎えますが、今では、OB、OGが全国各地で活躍しています。

コピーライターやデザイナー、コンテンツクリエイターといったクリエイティブ業界で活躍する人もいれば、
製造、IT、教育、小売り・販売、地域活性、スタートアップなど、各産業分野で活躍する人もいます。

彼らに共通しているのは、異なるを楽しみ広い視点をもてること。
モノゴトを様々な視点でみつめることができるということは、自分の立場を変えて考えることができること。
視点が多ければ多いほど、アイデアも創造性も磨かれるはず。

「クリエイティブに考える人」が増えれば増えるほど、アイデアはであい、刺激し合い、活性化されていく。
その結果、札幌市や北海道の産業全体も活性化していく。そんな連鎖を生みだすこともICCの目的のひとつでもあります。

このワークショップがきっかけで、参加した学生さんの心が動いたり、意識が変わったり、
今後、何かしら、札幌・北海道と関わる仕事で活躍してもえたら、ICCとしても嬉しい限りです。
  • 結果発表の画像

    チームの結果発表。この他にも、個人賞や講師賞が発表されました。
    今年は、投票も集計も全てオンライン。OGOBが知恵を出し合いながら、臨機応変に課題をクリアしていく仕事っぷり。あっぱれ!!