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「ESIN SAPPORO WORKSHOP vol.2」レポート(1)

リポート

更新

インタークロス・クリエイティブ・センター(ICC)では、産業振興や国際的なクリエイティブ人材育成を目的に、世界トップクラスのクリエイティブの考え方を身につけてもらうための『クリエイティブ』のワークショップを行っています。
平成27年度は、11月2日(月曜日)から6日(金曜日)の5日間のワークショップと最終日のトークイベントを開催。
(3回に分けてレポートします)

ESIN WORKSHOPとは?
自分のクリエイティビティを目覚めさせたい。新しい発想法を身につけたい。プロのクリエイターとしての原点を再発見したい。そんな願いを持つ人にとっては、ひらめきを生み出し、取り戻すための場所となり、また、企業管理職等の立場で参加する人にとっては、支援や指導を受けながらクリエイティブな人々と直接ものづくりに関わることで、 ビジネスへの深い洞察が得られる場所となります。通常のワークショップと全く異なり、自身の固定概念ややり方を根本から覆えし、あたらに『クリエイティブ』な思考を育てることを目的としています。

※ESIN WORKSHOPは、2000年から2004年にわたりイギリスのクリエイティブ集団「tomato」が東京、札幌(ICC)、台北、ニューヨーク、ベルリン、カッセル、 ロードアイランドで開催したクリエイティブ・ワークショップが元になっています。

「ESIN SAPPORO WORKSHOP vol.2」 レポート

1日目:「No right or wrong」

初日は「感じたままに表現する」ことから始まります。
社会人になると、過去の事例を参考にしたり、先を読んで仕事をすることが多くなり、
「ヒラメキ」で動くことはめったにありません。

今回のワークショップの目的は、既存の思考を使わず、
ワークショップを通して「クリエイティビティを刺激する」こと。
tomatoの手法に基づいております。

クリエイティブリーダーから出されるお題は、
正解も間違いも存在しません。

アイディアを生み出す過程が一番大切だ、ということです。
お題:「Making 3 maps」
ICCの近郊を歩き回り、異なる3つのmapを作ること。mapと言っても、通常の地図とは異なります。
対象も表現方法もなんでもアリ。音、写真、もの、色、味、データ・・・

最初のお題を聞いて、
その理由を知りたがる人、瞬時にアイディアが浮かんだ人、先がわからない不安な表情を見せる人、
さまざまです。

言葉も生活環境も職業も年齢も異なる9名。
どのようなmapが出来上がるのでしょうか。

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「他の人の作品を見て、やられた・・と思った。
自分のアイディアがいかに既存の引き出しのものか、ということを思い知らされた。」
と、ある参加者がポツリ。

経験豊かな人ほど、さまざまな引き出しを持っています。
経験を重ねることで、自分の「スタイル」というものが確立されてきます。
しかし、今回のワークショップは、その確立されたスタイルを一旦崩してみて、
新しい発想法を身につけることが目的です。

「自分のスタイルを崩す」ということは想像以上に難しい。
そんな無言のメッセージがひしひしと伝わってきた1日目。

2日目:「Seeing, Writing and Shooting.」

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お題:「Describe the spot.」
ICCの周辺を歩いて
・自分の心地よい場所を見つける。
・その場所について、感じたことを書いていく。
・1枚のイメージ写真を撮る。 

こちらも、お題はシンプル。
ですが、常に編集しながら文章を書くことに慣れている人にとっては、
思ったことを書き続けていく、automatic writing が難しいようです。

この作業を5~10か所で行い、最後にプレゼン発表を行います。

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プレゼンで明らかになった課題は翌日までに仕上げます。
2日目、長い夜の始まりです。