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SMFトライアル2010

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2010年9月11日(土)・12日(日)の2日間、北翔大学PORTOにて、「SMFトライアル2010」が開催されました。
このイベントは、今年で6年目となる北海道唯一の学生グループによる対抗・提案コンペティションで、道内の各大学から参加したグループが、課題テーマに対してコンセプト立案から制作・展示、プレゼンテーションによってグランプリを目指します。
今年のテーマは「点を線で結ぶ-街再発見-」とし、学生グループが地域を取材し、その地域の人々の協力を得ながら、みつける楽しみ、つながる楽しみ、ひろがる楽しみで地域の魅力を深め、人の行き交いが促されるような企画・制作を行いました。
学生のみなさんが実際に現場に出向いて真剣に取り組んだ企画や制作は、どれも実現性が高く、人々を元気にさせてくれるものでした。


7大学8チームの参加となった今年のトライアル。1階の展示会場では各チームのブースが設置され、会場を目にした方が終始訪れ、賑やかな展示になっていました。

北海道大学「北大ジョブズ」
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札幌国際大学「笑ちゃん」
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札幌市立大学「すみっこ団」
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北星学園大学短期大学部「KWB48/3」
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北海道教育大学岩見沢校「ちょこりら」
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北海道教育大学岩見沢分校「オペラ系女子」
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北海道情報大学「SO*ZO」
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メインは2日目のプレゼンテーションです。各チームが限られた時間内で説明します。今年は各チームとも“現場”を取材しての具体性、実現性に優れたプレゼンテーションでした。会場からは鋭い質問や意見も飛び出すなど、白熱した意見交換もトライアルの魅力のひとつです。
 

札幌大谷大学短期大学部「The おおたに」
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大通公園で観光客に札幌の魅力を尋ねると、第1位が味噌ラーメン!
外から見た札幌の魅力に地元の人は気づいていない。味噌ラーメンをはじめ、札幌の魅力を見直そうとの提案


北海道教育大学岩見沢校「ちょこりら」
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オペラを知ってもらうため、オペラという名のケーキを販売する洋菓子店とのコラボレーションの企画!
お店を紹介するチラシの中にレコード型のコースター!コースターにはオペラ歌劇の魅力を掲載しています。


北海道教育大学岩見沢分校「オペラ系女子」
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オペラを知らない人をターゲットに和と洋のコラボレーションということで、箸袋にオペラの豆知識を掲載!
飲食店の協力を得ながらオペラ歌劇のファン層を拡大しようという提案です。
 

北星学園大学短期大学部「KWB48/3」
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市電沿線の店舗とのコラボ企画!つり革のところに市電をイメージしたフック型のクーポン券を並べます。
乗車した人は自由にクーポン券をとり、沿線のお店で割引券として利用できます!
市電の利用と沿線の商業活性化をねらったデザインクーポン券の提案です。


札幌国際大学「笑ちゃん」
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北都の愛をとりもどせ!!と題して、北都商店街で活躍する人々の取組のご紹介と振興策の提案です。
一時的な集客よりも、地元の人が、地元を知り、地元を愛してくれることが、未来に続く振興策!
北都商店街でご活躍中のご本人が会場に登場するといったサプライズもあり、会場は盛り上がりました。

 
北海道情報大学「SO*ZO」
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夜の狸小路で歌うストリートミュージシャンを一つの曲でつなぎ、狸小路商店街のもう一つの姿とストリートミュージシャンのPRにつなげようという提案!「SO*ZO」が歌詞やコード進行など曲の基本形をつくり、出会ったミュージシャンがアレンジして一つの曲に仕上げました。会場での演奏に感動の拍手が送られていました。


札幌市立大学「すみっこ団」
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大通公園の魅力を再発見!各丁目ごとにデザインしたポケットティッシュをつくり、公園を訪れれる人々に配布します。ティッシュの中にはシールがあり、集めて貼り付けるとパズルのように大通公園を象徴する絵が完成します。ティッシュキャラクターの「カミゴン」登場に会場はおおいに盛り上がりました!!


北海道大学「北大ジョブズ」
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札幌に点在するストリートパフォーマーをWEBサイトでつなげ、札幌のクリエイティブを世界に発信しようという提案です。ストリートパフォーマーの拠点をマップで可視化し、ブログやツイッターなどと連動させて彼らの活動をリアルタイムで発信します!


さて、いよいよ贈賞式です。
今年の各賞トロフィーは、「点を線で結ぶ」というテーマから、板に打ち込んだ釘が“点”となり、これを赤い糸で結んだ“線”が「賞」というデザインになっています。ちなみにグランプリ賞に打ち込まれた釘は金色です。
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SMF運営委員 前田弘志さんの作品


会場に集まった参加者の緊張の中、19人の審査員による厳正なる審査の結果が発表されました。
各賞トロフィーがSMF運営委員 伊藤直哉 准教授(北海道大学大学院)から手渡されました。

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グランプリは 北星学園大学短期大学部「KWB48/3」!! 来場者の投票による「市民賞」とのダブル受賞です。
感極まっての涙の受賞となりました。おめでとうございます!

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贈賞の後、来賓の札幌市役所 北川憲司 氏、NHK札幌放送局 金子拓 氏、SMFからデザイナーの引地幸生 氏と前田弘志 氏から講評をいただきました。 
今年は各グループともレベルの高い内容であったこと、また、現場に出向くことや、こうした取組を継続していくことの大切さ、点を線で結ぶことの意義などについて貴重なお話をいただきました。
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札幌市役所 北川憲司 氏(左) NHK札幌放送局 金子拓 氏(右)
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引地幸生 氏(左) 前田弘志 氏(右)

最後にSMF運営委員の伊藤直哉 氏による挨拶で終了しました。
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学生のみなさんが夏休み返上で取り組んだSMFトライアル2010は、彼らにとって貴重な経験となり、また、会場を訪れた方々や運営委員にとっても感動と元気を与えてくれるものでした。
SMFトライアルにかかわったみなさん、本当にお疲れ様でした!

今後のSMFは、「ワークショップ」や「シンポジウム」を計画中です。詳細はまたICCWEBにてご連絡します。