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"次世代映画スキル・マスターコース in SAPPORO"を開催

去る7月19日から26日まで、ICCを会場に、映画・映像と演技のワークショップ “次世代映画スキル・マスターコースin SAPPORO”が開催されました。
このワークショップは、映画「海猿」や「踊る大捜査線 THE MOVIE」など、数多くの大ヒット作品をもつ(株)ロボット、国内屈指のポストプロダクションとして有名な(株)IMAGICA、さっぽろフィルムコミッション、NPO法人北海道映像産業振興連盟が共同で開催したものです。
 

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ワークショップは前半5日間が「映画編」、後半3日間が「演技編」の2構成で行われ、「映画編」の講師陣には、映画「海猿」シリーズや「ALWAYS三丁目の夕日」シリーズのプロデューサー・安藤親広氏、特撮スタジオ(株)白組所属の映画・VFX監督の山崎貴氏、「交渉人 真下正義」や「どろろ」のVFXプロデューサー・浅野秀二氏など6名、「演技編」の講師陣には「踊る大捜査線 THE MOVIE」シリーズや「UDON」、「少林少女」の監督・本広克行氏、劇団「東京タンバリン」の代表・高井浩子氏、劇団「青年団」所属の役者・永井秀樹氏など、いずれも映画・映像・演劇界の第一線で活躍するプロフェッショナルばかり。
これほど豪華な講師陣が札幌に集結し、直接指導を受けられるチャンスは極めて稀とあって、市内の学生や既に映像・演劇等の分野で活躍中のプロ、アマなど、あわせて約50人がこのワークショップに参加し、中には遠く大阪からの参加者もみられました。
 

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前半の「映画編」は、“ほんとうの映画の作り方、全部教えます”をテーマに、「映画とは」、「製作」、「演出」、「ポストプロダクション」、「VFX」の各カテゴリーについて講師からレクチャーを受けた後、グループに分かれて質問項目を決め、受講者から講師に質問を投げかけました。
実際に作品の製作にかかわるプロの講師から直接、映像製作の手法や工程などを聞けるとあって、学生を中心とする受講者たちは真剣に講師の話に耳を傾けていました。
 

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一方、後半の「演技編」は、“他己紹介”など、ゲーム感覚でウォーミングアップをしながら、受講者が好きな曲のフレーズを題材に即興で演じるエチュードなどが行われ、途中からは講師陣が作成した脚本に基づいて演じ、撮影するところまでを行いました。受講者たちの演技は大変白熱し、撮影した映像を編集する時間がなくなるほどでした。
「映画編」、「演技編」とも、受講者の評価が非常に高く、プログラムの内容や一線級講師による指導方法に刺激を受けた受講者が数多くいたようです。
 

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北海道、そして札幌は、映画撮影のロケーションの場として、その環境が国内外から高い評価を受けているだけでなく、ロケを支えるフィルムコミッション、撮影・照明・録音・特機等の映像関連事業者、ロケ現場の協力スタッフやエキストラなど、映像関連事業者と人材の質も高く評価されています。
このたびのワークショップが超一流の講師陣の協力を得て開催できたのも、北海道・札幌がこうした実績を積み重ね、評価を得ながら信頼関係を築いてきたからにほかなりません。

実り多かった今回のワークショップ。
この成果を活かして、受講者の皆さんがさらにスキルを高め、映画・映像・演劇などの各分野で活躍することを願っています。

取材・文 佐藤栄一