レポート:東京コンテンツマーケット2008

今年で7回目を迎える東京コンテンツマーケット(TCM)が、2008年10月27日(月)、28日(火)の2日間、東京の六本木ヒルズ森タワーで開催された。このイベントは、クリエーターの成長と、ビジネスパートナーとの出会いをサポートすることを目的として行われており、CG、アニメーション、キャラクター、実写映像、ゲームなどジャンルも多彩な約80のクリエーターや団体が参加した。JAPAN国際コンテンツフェスティバル2008の一部として開催されたこのイベントは、第21回東京国際映画祭の併設マーケットとしても位置づけられている。
日本が誇るゲーム、アニメ、マンガ・キャラクター、音楽、放送、映画といったコンテンツをこのTCMでビジネスへと変換していく。ICCの運営に携わっていて感じることでもあるが、クリエーターはやはり、創作とビジネスの狭間で悩んでおり、今後ますますプロデューサーやエージェントが求められる機会がふえていくのではないだろうか。
沖縄からは「オキナワデジタルモーション」なども出展しており、地域コンテンツの売り込みが始まっている。ビジネス化されていないコンテンツやビジネスの可能性が溢れるクリエーターなどがたくさんの展示ブースを構えていたが、難しいのはやはりビジネスサイドとの接点作りかも知れない。ビジネスサイドはクリエイティブの質をどのように計るか、またどのようにビジネス展開してブランド化していくか等の戦略も必要になるし、クリエイターサイドは、ビジネスに必要な最低限のライセンスの知識や、そのようなコトを交渉できるパートナーが必要だ。このようなイベントを今後の動きにどう結びつけていくか、継続的な取り組みが出来るかどうかが成功の鍵だろう。
こんな感じのブースが80個も並ぶ会場。ここは、ショートアニメーションのレーベル「PIX」
Studio Mangosteen(スタジオ・マンゴスティン)の「ピュートル・ストーリー」は、筆者(久保)も10年近く前に関わったことにある作品。
いまでもこのように進化し生き続けていることは大変に嬉しい。どこかで化ける予感がしてならない。
Pua&Tiku(プア アンド ティク) は、ペンギンと羊とクマをイメージしたオリジナルキャラクターのクレイアニメーション
創映会の『Pマン』はスーパーヒーローを駄菓子映画として料理したショートムービーシリーズ。
Aoike.caはカナダ・モントリオールに拠点を置き、Adobe Flashを軸として多メディアに対応した動画制作を主に行っている。
プロデューサー村山太さん(左)と青池良輔さん(右)。村山さんはその夜、ドバイへ飛んだ。