レポート 札幌メディア・アート・トライアル2008

8月30日、31日に、北翔大学PORTO(ポルト)で、札幌メディア・アート・フォーラム(SMF)主催のイベント「札幌メディア・アート・トライアル2008」が開催された。
SMFは、メディア・アートの人材育成を目指し、産学官が連携して活動を行う団体で、2005年10月からプロのクリエイターと学生の交流などの活動を続けている。
このトライアルは、今年で4回目となる学生グループによる対抗・提案コンペで、北海道内の各学校から参加したグループが、課題テーマに対してコンセプト立案から制作・展示、プレゼンテーションまでを行うものとなっており、優秀な作品には、グランプリなどの賞が送られることになっている。
今年のテーマは「環境〜エコを捉えなおす〜」。エコシステムを人間中心の視点から地球中心の視点で捉え直し、新しいシステムを提案するという内容で、エネルギー、水、地という3つのキーワードと参加者独自のキーワードを組み合わせたシステムが、学生たちから提示された。
参加したのは、札幌市立大学や北海道大学など7校で、ダイエットをエコに結びつける方法、自分たちの生活を見つめなおすためのインスタレーションなど、それぞれに工夫を凝らした展示が行われた。

札幌国際大学の提案「エコ・ダイエット・プロジェクト」
グランプリを受賞したのは北海道情報大学。エコ活動で集めたポイントを使い商品を安く買うことができ、さらに商店街の活性化も図ろうという一石二鳥のアイディアが評価された。デザイナーの前田弘志(まえだひろし)さんがデザインしたトロフィーが授与された。
次回のSMFの活動は、10月4日に行なわれる「SMFカウンセリング2008」。プロのデザイナーが学生たちのポートフォリオを講評し、就職相談もできる場となっている。

グランプリを受賞した北海道情報大学のみなさん。

北海道情報大学の展示「caecco(カエッコ)」

前田氏によるグランプリトロフィー。