CRY FOR THE MOON 2011 世界をくずしたいなら泣いたしずくを生かせ(斉藤幹男)

CRY FOR THE MOON 2011
世界をくずしたいなら泣いたしずくを生かせ
十三夜、十四日月と、築百年の古屋敷を舞台に、あらたな領域に踏みだす十三のパフォーマンス
http://park19.wakwak.com/~zariganiya/cry.html
9月10日土曜日 18時開始 21時40分終了予定
FLYING HOUSE 服部健史 TAKESHI HATTORI
晴れた日に気球と観覧車を足したようなものに乗る気持ちで、2階へどうぞいらしてください。
レジャー音が漂います。
moon has not mean 富樫幹 KAN TOGASHI
それ自体は光らない、絵も月も。人の目が得るのは光を浴びた絵や月であり、言うなれば光そのものである。只そこにあるだけでは、絵も月も意味を持たない。名は持っていても。ただそれらが人の目に映るとき、五感に映えるときに人は意味を得る、だろうか。光を通して。
音楽・高橋幾郎
(幕間) Mikio Saito
『六本木六丁目に穴を掘る』上映
わたしのまる 前田碧衣 AOI MAEDA
真夜中目が覚めたときに見た、部屋の中でうごめいている巨大化した人。
実体が何なのかはご自由にとらえてください。また、使っている光や、作ったものもポイントです。
ohne title 古立太一 TAICHI FURUDATE
2011年8月31日における案。位置が合うようにそれぞれ穴を開けたカセットテープレコーダーとカセットテープを用意する。カセットテープをカセットテープレコーダーに挿入する。穴から磁気テープを引き出す。水平に固定した滑車を利用し、ギャラリー犬養の二階に磁気テープを張る。カセットテープレコーダーを再生する。以下の作業は必要があれば行う。複数の録音/再生ヘッドを、張られた磁気テープの任意の位置にそれぞれ押し当てる。ある位置の再生ヘッドから、別の位置の録音ヘッドへ音声信号を送る。それぞれの再生ヘッドには個別のスピーカーを接続する。滑車を移動/追加/除去する。
Celebration Black 斉藤幹男 MIKIO SAITO
ましゅまろ、飛行、ルーズリーフ、ミルキーウエイ。家憂い、切る身。麩入り、図売る鵜子。広間、湯島。
映像は使わない、パフォーマンスします。
愛(かな)しい土地 室野井洋子 YOKO MURONOI
田中トシ パフォーマー。70年代後半吉祥寺マイナーを中心に活動。愛欲人民10時劇場、タコなど。他に中野刑務所前でのパフォーマンス、川仁宏との「マウスピース」。能楽師、整体師、書道家でもある。室野井との共演に「腐っていくテレパシー:Kに捧ぐ」福岡、「山姥」パリ、「O Vent Que Tece」ブラジル。95年サンパウロに移住。南米の野外舞台と東方の古民家舞台、二つの土地で、二人舞をこころみる。
9月11日日曜日 17時開始 20時40分終了予定
はじめから静かで固い 林央人 HIROTO HAYASHI
横たわるギターを眺めて想ったこと思いついた記号の仕組みを詩と音で表したい。
(幕間) Wataru Yamada 詩・長歌朗読
舞踏劇・死んだ花嫁(生まれ出ずる悩み) イズミユウコ YUKO IZUMI
無数のヒトデが打ち寄せられている海岸。その先にある洞窟に死んだ花嫁を見に行こうよ。花嫁となって死んだのか死んでから花嫁となったのか、死んでいるのと生きているのは同じ事ではないのかしら。だって私は花嫁で、だって私は死んでいるのだから。生と死の間の線を綱渡りする綱渡りするずうーっと。
音楽・ミシェル
都市 中村恵 MEGUMI NAKAMURA
都市の生命―その誕生、成長及び衰退―をアニメーションにしました。
(幕間:キーボードとリコーダーによる一人チューブラーベルズ)
(幕間)
Tomohiro Yamashita
『
弱肉強食』『登別伊達時代村』『札幌ハプニング ダウジング・サン 2009 in EZO』上映
Live Performance 菊地和広 KAZUHIRO KIKUCHI
緊張感あふれる、かつ思いつくままの演奏をメインにパフォーマンスします。
(幕間) 『Taichi Furudate 2009-2010』上映
能面愛舞 山下智博 TOMOHIRO YAMASHITA
2007年に初めて東京でストリップを鑑賞し衝撃を受ける。2008年から「能」に関わる仕事に就き、その所作や精神に感銘を受け、2010年から双方を独自解釈のもと組み合わせ身体表現「能面愛舞」を実験的に行っている。小面(こおもて)という美女の能面を被り、指先から光を放ち、そしてぬらぬら動くさまをご覧いただきます。
音楽・高橋幾郎
noomin’ 高橋幾郎 IKURO TAKAHASHI
領域を保持するときに音楽になりかわることをおそれない。
わたしたちと関係をもたない音楽の存在を仮定する。
回文朗読劇・さくらからくさ 山田航 WATARU YAMADA
言葉は玩具だ。回文とは上から読んでも下から読んでも同じ文になるという言語遊戯だ。会話がすべて回文だったりしたらどうだろう。がんじがらめの規律はときに想像もしなかった言葉のあっせんをするすると引き出してくることがある。回文詩劇はそんな遊びだ。回文という自動筆記が繰り出す新鮮な驚きを贈ろう。
出演・林央人、中村恵
出演順は、当日変更される場合がありますので、予めご了承 ください。
当日、参加アーティストによる限定物販、「Galleria Zarigania回文特集号」の配布もあり。
会場
ギャラリー犬養
札幌市豊平区豊平3条1丁目1-12
電話 090-7516-2208
料金(当日のみ・出入り自由)
1日券 1500円 one day 1500yen
2日券 2500円 two days 2500yen
Profile(五〇音順)
イズミユウコ YUKO IZUMI◇生まれ出ずる悩み
現在:ソロ演奏の他、ニューメキシコの金髪女子高生バンド「ホワイトピンク」メンバー。素朴系ロマンチックフォーク「ポニーメリドロメ」(休止中)メンバー。過去:大学在学中に劇団デパートメントシアターアレフに入団し演劇を学ぶ。その後上京し東大系小劇団に在籍しつつ客演など。帰札後劇団イナダ組在籍、女優、脚本、演出なども手掛ける。その後バンドっぽいものに惹かれていき今に至る。一時期離れていたが最近演技への興味が再燃。頭のおかしい役がやりたくて仕方が無い。自分で作った甘酒をひとりで飲むのが息抜き。『生まれ出ずる悩み』は、一人芝居に「ふりう」のダンス的なものを組み込んだ話。
菊地 和広 KAZUHIRO KIKUCHI◇Live Performance
グラフィックデザイナー
1974年生まれ。2010年独立、デザインプロダクション・バック ヤード主催。2010年初の個展「順番」を開催。賞歴として第22回ワルシャワポスタービエンナーレHonorary Mention受賞、中国国際ポスタービエンナーレ2009・香港国際ポスタートリエンナーレ 2010にて各入選など。初となるライブパフォーマンスにはサイドギタリストを迎え入れ、さまざまな表現にチャレンジしているような佇まいを醸し出す。
斉藤幹男 MIKIO SAITO◇Celebration Black
映像作家
1978年札幌市生まれ。2000年より、写真・映像の勉強を始め、 2002年より渡独。スイス人映像作家、モニカ・シュヴィッテのもとで、16mmフィルムによる映像表現を学び、その後イギリス人 アーティスト、マーク・レッキーのもとで、メディアや形式を超えた更なる自由な映像表現に出会う。VJ以外では初めてとなるライブパフォーマンスを、今回はブラックライトを使った空間の中で行う。
高橋幾郎 IKURO TAKAHASHI◇noomin'
音楽家
1957年歌志内生まれ。光束夜、渚にて、マヘル、不失者、テニスコーツのバンドにドラマーとして参加。2000年頃より「あの世のできごと」で発振器などを使ったパフォーマンスを行っている。非・音楽の領域を保持するときに音楽になりかわることをおそれないように。
富樫幹 KAN TOGASHI◇moon has not mean
画家
1982年生まれ、札幌市手稲出身。主な活動として平面画の制作及び空間全体を意識したインスタレーションの展開。ライブイベントでの即興描画。個展に“imaginari drawings”<'08.CAI02>、“触覚的存在/風景”<'09.CAI02>、“in Resonance”<'09.to ov cafe>。 参加イベントにINTO INFINITY、THE BEGINNING等。 点や線の錯覚や円や三角や四角の死角に隠れし核を視覚に書くよう、果敢に感覚で掴んだ間隔を描く。
中村恵 MEGUMI NAKAMURA◇都市
1986年、札幌生まれ。札幌市高等専門学校建築コース専攻科修了。2008年にト・オン・カフェを開店、以来カフェで働く。極力、自分自身の表現活動をしないことを信念にしている。
服部健史 TAKESHI HATTORI◇FLYING HOUSE
こんにちは。 ハットコペという名前で、どこかで1人ぽつんと幼稚な演奏をして喜んでいる。ハットコペというのは7才のときのあだ名。バンドMEAT COPでは、ライブをすると汗を大量にかくので、替えのTシャツを持参している。
林央人 HIROTO HAYASHI◇はじめから静かで固い
バンドや一人でギターを弾いています。横たわるギターを眺めて想ったこと思いついた記号の仕組みを詩と音で表したい。
古立太一 TAICHI FURUDATE◇ohne titel
コンパクトミキサーのフィードバック音、テストトーンジェネレーター、コンタクトマイク、多数の小型スピーカーユニット、ウーハー、パワーアンプ、ポータブルCDプレーヤー、リズムマシン、シンセサイザー、コンピュータ、会場にあるものなどを演奏する。ソロのほか、神谷泰史と神田聡とのバンド「dtn」や、アプトとのユニット「湿った犬」などにも参加。不定期シリーズ企画「音楽祭」ならびに「ONGAKUSAI」を主催。
前田碧衣 AOI MAEDA◇わたしのまる
札幌に暮らすてんびん座。2011年は、室野井洋子氏のもとでダンスの稽古を受けはじめる。7月に、「ダンスふりう」という名のグループで一度発表。女子2人バンド「角煮」、7年間の活動を経て、解散。「碧衣スイミング」名義でのソロライブを行っている。日々新しいできごとを探し、世をたてによこに遊泳中。この日は、心ひかれるまるい形や、月をイメージして、動きと音楽でのパフォーマンスをこころみる。ブログ「すいみん通信」http://aoiswimming.blog94.fc2.com/
室野井洋子 YOKO MURONOI◇愛(かな)しい土地
ダンサー
1985年頃よりダンス活動を続ける一方、(社)整体協会・身体教育研究所で学ぶ。ソロ作品『くらい手あかるい手』『花を見るな』、共同作品『破風』『O Vento Que Tece』、出演作品『Misogi』『君之死』等。音楽とのユニット「あの世のできごと」でも活動。ダンスワークショップ「踊る身体」(神田・美学校)主宰。地球の裏側は春の朝、サンパウロ在住の稀有なダンサー・田中トシとの二人舞を試みる。月の冷たい好意により。
山下智博 TOMOHIRO YAMASHITA ◇能面愛舞
パフォーマー
2007年に初めて東京でストリップを鑑賞し衝撃を受ける。2008年から「能」に関わる仕事に就き、その所作や精神に感銘を受け、2010年から双方を独自解釈のもと組み合わせた身体表現「能面愛舞」を実験的に行っている。小面(こおもて)という美女の能面を被り、指先から光を放ち、そしてぬらぬら動く様をご覧いただきます。
山田航 WATARU YAMADA◇回文詩劇 さくらからくさ
歌人
1983年札幌市生まれ。2009年、現代短歌評論賞及び角川短歌賞を受賞して歌人としてデビュー。短歌誌「かばん」2010年度編集長。短歌の原点は寺山修司。言語遊戯に取り憑かれ、世界をぶち壊す一行を 探し続ける。今回は、会話がすべて回文という壮大な不自由さから生まれる偶然のポエジーを求め、初めての劇作に挑戦する。
企画 galleria zarigania + mikio
協力 ギャラリー犬養、バックヤード
Information zarigania@hotmail.com