東日本大震災、放射能漏れへのお見舞い(フランキー ハイホース スペンサー)

東日本大震災、放射能漏れへのお見舞い
この度の東日本大震災で、
いのちを失われたたくさんの方々の、
ご冥福をお祈りします。
また住み慣れた故郷を離れなければならないこと、
被災地での避難生活、放射能漏れへの不安…
はかり知れないことと思います。
被災された方々へ、心よりお見舞い申し上げます。
私の種族(ナバホインディアン)は、
このような歴史があります。
1864年1月にナバホインディアン8500人は、
合衆国大統領エブラハム リンカーンの指示により、
ここの近くのキャニィオンディシェイ(アリゾナ州)から
フォートセミナ(ニューメキシコ州)まで
300マイル強制移住させられました。
このときに、2000人以上のいのちを失い、
今日でも語り継がれています。
4年後の1868年6月1日に開放され、
故郷に戻りサバイバルし、今のナバホがあります。
今の日本の状況を見ていると、人々の表情も痛みも、
その時のこととオーバーラップしてきます。
東日本大震災後~4日目に1枚の写真が心に止まりました。
粉々にくずれた瓦礫の向こう側に、
神社の鳥居が凛々しく建っていました。
この写真をみたときに、日本人の精神の輝きをみました。
今回日本で起こった天災、放射能漏れは、
日本だけの問題ではなく、すでに世界各地へ波紋していて、
長すぎた核エネルギーの終末を迎えようとしています。
まだアリゾナでは、自然資源(ウラン、石炭、
ナチュラルガス…)の問題のある中
自然エネルギー開発(太陽発電、風力…)に
明るい兆しが出てきています。
娘の高校のサイエンスプロジェクトでは、
2つソーラシステムの応募があったり、
次の世代が楽しみです。
古代からの知恵とテクノロジーの融合による、
微生物にも動物にも人間にも優しいエネルギーの創造が、
日本から芽生えることを願っています。
残された私たちは、この悲しみや痛みをのりこえて
地球のために&次の世代のために
いのちある限り、生きてゆきましょう。
フランキー ハイホース スペンサー
(アリゾナより)