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株式会社 ニューピークフィルム 札幌発!デジタルコンテンツ制作の人材育成の場へ デジタル工房リニューアルオープン

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札幌市デジタル創造プラザ(ICC)内の「デジタル工房」が2008年1月15日にリニューアルオープン。ハイビジョン映像の制作に特化した環境を整備し、若手クリエーターを支援するサポート機能も充実させた。新しい「デジタル工房」の基本設計・運営には、ICCのサポーター企業でハイビジョン映像制作を業務とする(株)ニューピークフィルムが参加。担当した藤原さんに、リニューアルのポイントや、同社の今後についてなど、お話を伺った。



ハイビジョン映像の制作環境を整備

札幌市デジタル創造プラザ(インタークロス・クリエイティブ・センター:以下ICC)内に設置されている「デジタル工房」が、2008年1月15日にリニューアルオープンした。映像、音声等の制作・編集機器を備えた「デジタル工房」は、2003年3月からICCに設置されており、市内クリエーターの創作活動支援の場として利用されてきた。
今回のリニューアルでは、既存の機器類を最大限に活かしながらも、現在の制作環境に必要なパソコン、編集ソフト、機動性の高いビデオカメラシステムなどを導入し、ハイビジョン映像の制作に特化した環境を整えた。
リニューアルにあたってのシステムの特徴は3つ。1つ目は、北海道初となるアップル社のXsanシステムによる「大容量サーバーを導入」し、2系統の編集システムで同時に1つの作品の編集が可能となった。2つ目は、HDCAM、βCAM、DVC PRO HD、P2カード、HDV/DVCAMなどの「多様なフォーマットに対応」し、PAL方式にも対応した。3つ目は、小型・軽量カメラ、音声やSE収録用の機器を導入し、貸し出し機器を充実させることで「機動性の高いシステム」とした。
オープン前に実施された見学会には、若手クリエーターが多数参加し、施設内容の詳細説明に熱心に聞き入る姿が見られた。


デジタル工房の詳細についてはこちらをご覧ください。
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"システムを使う"よりも"作品を作る"場になるようなサポートを

今回のリニューアルでは、ハード面の整備のほかに、人材育成の充実にも力を入れている。そのために、クオリティーの高い作品ができることに加えて、使いやすさも考慮した機材が導入された。その基本設計と今後の運営に携わる(株)ニューピークフィルムの藤原さんに、お話を伺った。
「使いやすい機材をそろえているので、すでに制作経験のある方々はそれほど苦労することはないと思いますが、あまり機材に詳しくない人たちもしっかりフォローしていきたいと思います。年間に5〜6回はセミナーなどを開催し、ストレスなく作業できるようにガイダンスしていきたいと思っています」。
さらに、今回のリニューアルでは、パナソニックSSマーケティング社が展開するワークショップスタジオDUアップルジャパン(株)とも連携し、若手のデジタルコンテンツ・映像クリエーターに向けた支援プログラムも充実させた。
「ハイビジョン映像の編集システムが充実したのに加えて、音声の編集ができる(MA)環境も整ったので、企画、撮影、映像編集、効果音・ナレーション編集、音楽制作・編集と、多彩な作業が複数の手によって同時進行でできるようになっています。各分野のスタッフがコラボレーションしてひとつの作品を完成させることが可能な環境でもあるので、この環境を最大限に活かした面白い作品が生まれるのも楽しみです。"システムを使う"というよりも"作品を作る"場になるようなサポートしていきたいと思っています」。
今年9月に第3回目の開催が予定されている札幌国際短編映画祭など、既存にあるイベントなどとも連携して、制作した作品の発表の場なども広く検討し、デジタルコンテンツ・映像・映画に関する人材の育成を盛り上げていく考えもあるという。



ハイビジョン撮影の老舗(株)ニューピークフィルム

「デジタル工房」の基本設計・運営に参加する(株)ニューピークフィルムは、7年前の会社設立当初から、一貫してハイビジョンシステムによる撮影・編集・番組企画・制作を行っているハイビジョンのスペシャリスト企業。NHKの「ダーウィンが来た!」「さわやか自然百景」、HTBの「北海道遺産物語」など、テレビでおなじみの番組の撮影、制作も手がけている。
4年前からICCに入居しており、現在はサポーター企業として「デジタル工房」の運営にも参加することとなった。



 

「ICCに入居後、デジタル工房を利用させてもらいながら、改善すべきところが見えていました。今回のリニューアルで、ストレスなく作業ができる環境が整えられたし、長時間作業にも耐えられる快適な雰囲気にもなりました。当社としても、デジタル工房で今後もサンプル作品の制作や、実験的に独自の作品をいろいろ作って番組などでも見てもらえればと思っています」。
同社は、今まで撮りためたオリジナルのハイビジョン映像ライブラリーの販売も3年前から展開しており、幕張メッセで毎年開催されている国際放送機器展(InterBEE)にも出展してPRに力を入れている。
「InterBEEには、海外からの来場者も多く、ライブラリーの展開は、日本国内だけでなく、香港や台湾などともビジネスしています。また、ハイビジョン映像は、今まではモニターする環境が限られていたのでプロを対象としたビジネスでしたが、今後はBlu-ray DiscやHD DVDなどで作品を販売し、もっとたくさんの人にも見てもらいたいと思っています。ハイビジョン映像ならではの今までは見られなかった映像を楽しんでもらいたいです」。
自然を撮影している中で、いつかは地球規模の映像を映画にしたいという藤原さん。
「藻岩山の映像を2年程撮り続けていて、さらに5年や10年の歳月をかけて動植物の生態系を記録することができれば、面白い映画ができると思います。そのためには、スポンサーも必要ですが・・・」。
ハイビジョンの映像を撮り続けてその魅力を知り尽くしたプロたちが、若手の映像クリエーターたちを応援。デジタル工房がその拠点となり、今後のデジタルコンテンツや映像産業を担う人材がこの場所から生まれることを期待したい。



●株式会社ニューピークフィルム
〒062-0901 札幌市豊平区豊平1条12丁目1-12 札幌市デジタル創造プラザ201
WEB SITE http://www.newpeak.jp/
Creator Profile  http://s-xing.jp/db/unit/prof0016.html

取材・文 佐藤保子


最終更新日:2008年01月15日