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データハウスビーグル(株式会社徳川システム)

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データハウスビーグル」という名前を聞いてピンと来る読者は、おそらく「スタートレック」のファンに違いない。 ソフトの日本語化からスタートし、音楽、グッズ、食玩、雑誌など、「スタートレック」関連ビジネスを多メディア展開する同社を訪問し、社長の千葉博人氏と開発室長の野崎晋氏にお話をうかがった。(聞き手:佐藤栄一)

-「データハウスビーグル」というのはブランド名で、会社名は「徳川システム」ですね。最初に、この社名の由来から教えていただけますか?

(野崎)
一度名乗ったら忘れられない名前にしようと、この社名を選びました。「徳川」を冠した理由は、「天下をとる」という意味がありますが、これは"後付け"です。ちなみに、社長は「水戸黄門」のファンです。(笑)


-これまでの会社の歩みを聞かせてください。

(千葉)
設立は1988年です。当初は、ゲームセンター向けゲーム機のROMやPC-9801シリーズのサウンドボードの開発など、ハードウェア寄りの仕事をしていましたが、ハードウェアは台湾などに価格面で勝てなくなるだろうということで、ソフトウェアに力を入れることにしました。


-ソフトウェアを中心にしたビジネスはどのように展開されたのですか?

(千葉)
海外のソフトウェアの日本語化に取り組み、1994年にNASA(米国航空宇宙局)のデータを再配布する許可を得ました。データクラフト社が販売している「素材辞典」シリーズの「宇宙・惑星編」などには、当社が再配布したNASAの画像が収録されています。「データハウスビーグル」というブランド名を付けたのもこの頃です。
1997年に米国パラマウント社から「スタートレック」のソフトウェアライセンスを取得したことが、当社のソフトウェアビジネスの大きな転機になりました。

-ライセンス取得のきっかけは?

(千葉)
私自身が「スタートレック」の大ファンで、海外でリリースされるソフトの日本語バージョンの発売を待っていたのですが、これがなかなか出なかったのです。「それじゃぁ自分でやろう!」と考えて(笑)、交渉に入りました。
ライセンス交渉などやったことがなかったので苦労しましたが、貿易実務の経験のある友人の力を借りたりして、何とかライセンスを得ることができました。
先方は、米国での販売が好調だったこともあり、日本市場に合わない過大な要求をしてきましたが、米国と日本との視聴率の差を説明したり、「日本市場で売上を伸ばすにはこうすべきだ」といった提案もさせていただきました。
当社以外に数社がライセンス交渉をしていたようですが、一番規模の小さな当社が選ばれた理由は、こうした姿勢や提案が評価されたからかも知れません。


-ライセンス取得後の展開は?

(千葉)
日本では放送されない次回予告映像を含む「エピソードガイド」や、ゲーム、インタラクティブムービーなどを日本語化し、DVDとCD-ROMで、これまでに15タイトルほどリリースしています。
自分自身が「スタートレック」の大ファンですから、日本語化にあたってはかなり細部にもこだわりました。
吹き替えはTV放送版でファンにお馴染みの声優にお願いするしかないと思っていましたが、当初は吹き替えをする段取りがわからず、ましてや全くコネクションのない声優とどうコンタクトすればよいかもわからず、悪戦苦闘しました。

(野崎)
日本語は文字が大きく、2バイト必要なので、小さな文字の英語で表示されている部分を日本語に直し、しかもちゃんと読めるようにするのはかなり手間がかかりました。
しかし、そうやって仕上げた商品が1万本を売り上げるまでになり、国内のファンの間には、「データハウスビーグル」という当社のブランドが定着していきました。


-そうすると、現在は「スタートレック」一色という感じでしょうか?

(千葉)
色々な会社から「スタートレック」関連の仕事が舞い込むようになりました。
今では、音楽CD、グッズ、食玩、雑誌編集など、ソフトウェアだけでなく、メディアを問わず「スタートレック」というコンテンツを展開しています。

(野崎)
もう死語になりましたが、当社は会社そのものが「マルチメディア」なのです。(笑)

(千葉)
食玩用のフィギュアは、アイテムの選択や解説文の作成までを手がけています。
そして現在、特に力を入れているのは週刊誌の編集です。
札幌で全国向け週刊誌の編集を手がけているところは殆どないと思いますが、当社はそれをやっています。


-全国向け週刊誌というと、やはり東京のビジネスといったイメージがありますね。

(千葉)
当社はソフトウェア開発のノウハウがありますので、地方都市で定期刊行誌を製作するためのシステムを開発しました。経済産業省からの助成で開発したものですが、これによって色校正を省くことなどができるようになったのです。これがなければ、恐らく週刊誌の編集は難しかったと思います。
いま、雑誌は2つ手がけていますが、このうち、「週刊スタートレック-ファクトファイル-」というシリーズは170号を超えるロングランを記録していて、このまま行くと、同種の分冊百科シリーズの中でロングラン記録を作れるかもしれません。
こうした実績が評価されて、今年2月には「2006北海道IT経営表彰」の業務誘致賞を受賞しました。

-最後に、今後の方針をお聞かせください。

(千葉)
「スタートレック」にかかわるビジネスは今後も進めていきたいと考えています。「データハウスビーグル」ブランドも定着してきているので、これをさらに育てていきたいですね。
また、新たな独自コンテンツを作ることを計画しています。ゲームの中に新たな「宇宙感」を創造するといったコンセプトを考えており、少しずつ進めているところです。

-今後がますます楽しみですね。本日はありがとうございました。




●株式会社 徳川システム (商標「データハウスビーグル」)
代表者 代表取締役 千葉博人
従業員数 8名
事業内容 パッケージソフトウェア制作販売、DVD制作販売、書籍制作、ネットワークコンサルティング、ソフトウェア受託開発
札幌市厚別区大谷地東3丁目2-1 ターミナルハイツ大谷地605
TEL (011)896-5835 FAX (011)896-5836
ウェブサイト http://www.beagle.co.jp/

最終更新日:2006年06月25日