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レポート:招へいアーティスト・トーク

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2月1日(火)、札幌市中央区にあるCAI02でICCと
NPO法人S-AIRの協力事業で招かれているアーティスト、チェン・ハンフォン氏と村山修二郎氏のアーティストトークが開催されました。
まずはチェン・ハンフォン氏による、自身の作品紹介です。

Chen Hangfeng(チェン・ハンフォン)氏 1974年生まれ 中国、上海在住
グラフィック、ドローイング、切り絵、インスタレーション、立体作品、写真、ビデオ、パフォーマンスなど多彩な表現方法を用いて、商業主義、環境保全、文化の変質などの題材を遊び心ある隠喩の手法を用いて表現している。将来が期待される中国人アーティストの一人。札幌には3月中旬まで滞在予定。

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チェン・ハンフォン氏(左) 通訳はS-AIRスタッフの橘匡子さん(右)

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シリーズ作品「ロゴマニア」。よく見ると世界的に有名な会社の「ロゴ」で表現されている。
中国の伝統的な切り絵(左)をモチーフに制作。伝統文化への意識が薄れ、ブランドに囲まれている現代社会への警鐘。

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アーティストレジデンスプログラムで、ルクセンブルグに滞在した時に行なったパフォーマンス。
ルクセンブルグで売られている中国製品を手に持ち、千手観音に見立てた。

続いて、美術家・村山修二郎氏のトークです。 
村山氏は東京都千代田区にある3331 Arts Chiyodaのご協力のもと、エクスチェンジプログラムのアーティストとして2月末まで滞在予定です。札幌からは画家の久野志乃氏が東京に滞在し、作品を制作中です。
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村山修二郎氏 (1969年生まれ 東京都出身 神奈川県在住)
東京藝術大学美術学部絵画科卒業。首都圏の美術研究所講師を経て、2009年より同大学院美術研究科絵画科博士課程に在籍。 植物の微細な存在に魅かれ、人と植物とアートのかかわりとつながりをコンセプトに、作品制作と社会地域活動を行なっている。

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草花をこすりつけて描いていく画法を「緑画(りょくが)」と名づけ、制作している。

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壁一面に描かれた緑画は、時間と共にゆっくりと色合いも変化していく。

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古い鉢を集め黄色く塗り替えて植物を植え、まちの中に増やしていこうと『幸せの黄色い「鉢」プロジェクト』という地域活動も行なっている。

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黄色い鉢を使ってのインスタレーション 

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まちの中にある「植物」をめぐる「植めぐり」という活動も行なっており、その中での一枚。 

トーク後は、交流会も開かれ、参加者は積極的に意見交換をするなど話に花が咲いていました。
お二人は、2月18日から札幌モエレ沼公園で行なわれるアートイベント「スノースケープモエレ6」で作品を発表します。 皆様、是非お越しください。 

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ハンフォン氏の奥様で、中国上海のギャラリーでキュレーターとして活躍中のRebecca Catching氏。
旦那様のハンフォン氏に会いにきていたのですが、急遽、中国のアート事情や、上海で活躍する若手アーティストを紹介してくださいました。