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レポート: ICCフェスティバル2010 in TOKYO

3月5日(金)16時より東京の内田洋行で、「ICCフェスティバル2010 in TOKYO」を開催しました。ICCフェスティバルは、ICCが毎年行っているクリエイターと企業を結ぶビジネスマッチングイベントです。今年は、初となる東京開催が実現しました。

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当日は、70名以上の来客者を迎え、6組の札幌クリエイターがプレゼンテーションを行いました。場内には、クリエイターのPR用ポスター、そしてビジネスプラン詳細を記したシートが置かれ、来客者の興味を引きました。

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クリエイターの活動をPRする大型ポスター

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ICCのロゴが刻印されたカバーに包まれたビジネスプランシート

 

最初に行なわれたオープニングイベントのスペシャルゲストとして、あのファミコン時代のカリスマ16連射の「高橋名人」にお越し頂き、世代を超えて受け継がれていくコンテンツとはどういうものなのか、コンテンツをPRしていくためには何が必要なのかを語って頂きました。

来客者は、ファミコンを扱った世代の方が多く、高橋名人が現れてると大きな歓声があがりました。トークの途中からは、高橋名人の永遠のライバル「ミスターX」も乱入し、会場をさらに沸かせました。高橋名人は小学館とタイアップしてソフトウェアのPRを行ったのに対して、ミスターXは集英社より送り込まれた刺客だとのことです。

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(左)ミスターX  (中央)高橋名人

オープニングイベントの後は、クリエイターのプレゼンテーションを行いました。まず先陣をきったのは、ステージパフォーマーの加賀城匡貴さんです。加賀城さんは、映像と音楽をあわせたパフォーマンスで、教材向けのアイディアをPRしました。

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ステージパフォーマーの加賀城さん

続いては、バスを待つお客さんに対してバスの現在地を携帯電話を通じて知らせるシステムや、学校に通う児童を対象とした登下校管理システムを提案する有限会社ヴァズが、会場周辺に走らせた自転車をGPSで捕捉して、バスの現況を把握できるシュミレーションを披露しました。

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ITを駆使した様々なサービスを提案するヴァズさん

コンピュータのデスクトップアイコンより誕生したキャラクター「KOLME」のキャラクターライセンスを展開するTamas。コンピュータに置かれたユニークなアイコンたちを駆使しながら、アイディアいっぱいの映像等でプレゼンテーションを行います。

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北海道新幹線のPRキャラクターとしても利用されているKOLMEをデザインするTAMASさん

可愛らしい足取りで現れた着ぐるみとともにプレゼンテーションを行う株式会社Beggaar Swindleさん。「コアックマ&アックマ」のキャラクターライセンスを展開しています。

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悪魔をモチーフにしたキャラクター「コアックマ」をプロデュースするBeggaar Swindle

アイヌの天才少女と金田一京介の心の交流を描いた映画制作を提案する、劇場映画「壁男」でもおなじみの早川渉監督。なんと金田一京介役には、堺正人さんの出演が濃厚とのことです。

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プロデューサーや制作パートナーを求める早川渉監督

ハイビジョンの4倍の品質を誇る4Kカメラにて映像の撮影・編集を行う株式会社ニューピークフィルム。撮影映像は4倍になっても、上映用プロジェクターがなかなか4Kに対応していません。しかし今回は、ビクターさんのご協力でプロジェクターをお借りして4K映像の上映が実現しました。

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ニューピークフィルムが製作した質の高い4K映像を間近で確認する来客者たち

6組のクリエイターのユニークなプレゼンテーションに来客者は、釘付けでした。それぞれのクリエイターのプレゼンテーション終了後に行われた質疑応答でも、熱の入ったやりとりが繰り広げられました。企業の方々は、クリエイターのアイディアをどうビジネス化できるのか、より踏み込んだビジネスモデルについてや、詳しいコスト、さらには今後の可能性について聞かれていました。

今回のICCフェスティバルでは、ICCとしてもコンテンツ配信について実験を行いました。今、話題となっているTwitterUstreamを用いて、フェスティバルの全光景をWEBにて生中継しました。東京から離れた札幌で、ほぼリアルタイムに状況を確認して、コメントをくれるユーザーがたくさんいました。今回を機にICCでもコンテンツのリアルタイム配信に取り組んで行く予定です。

すべてのイベント終了後には、交流会を開きました。クリエイターのプレゼンテーションを聞いて興味を持たれた企業の方が、気になるクリエイターとビジネスの話を直にやりとりする場面を多く見かけました。さらには、東京を中心に活動されているクリエイターが、札幌のクリエイターと積極的に名刺交換する姿も見受けられました。

今回のビジネスマッチングをきっかけとして、何らかのプロジェクトが動くことをICCでは期待しています。この記事をご覧になって興味をもたれたクリエイターがいましたら、ぜひコチラまでご連絡ください。プロジェクトが動き出したときには、またお知らせしたいと思います。

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クリエイターと企業の方々とで賑わう交流会場