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レポート:アーティストトーク(イサム クリーガー)

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2月2日(火)、札幌市中央区にあるOYOYOにて、NPO法人S-AIRとICCが行なうレジデンス事業の招へいアーティストで来日したイサムクリーガーさんのアーティストトークが開かれました。

イサムさんは、スイス人の父と日本人を母に持ち、現在ヨーロッパを中心に活躍している現代美術アーティスト。   
社会問題、環境問題をテーマにしたインスタレーションや、遊び心あふれた参加型プロジェクトなど、さまざまなジャンルの制作を行なっています。

トークショーでは、これまでの彼の作品や個展の模様が紹介されたほか、札幌で制作する雪を使ったインスタレーションの企画も発表されました。

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壁一面に本棚の絵を描き、好きな本の題名を記入してもらう参加型プロジェクト。写真左は地元の警察官だそう。

「物事には常にポジティブとネガティブ、相反するものが共存している。考え方一つで、明るくも暗くもなる。でもそのどちらかにとらわれるのではなく、その間に立つ事が大事だと、そんな想いをこめて作品を作っていきたい。」  そう語る姿が非常に印象的でした。

その後、参加者や道内で活躍するアーティストや、美術を専攻している大学生とともに交流会が開かれました。

イサムさんは、3月初旬まで滞在し、除雪をテーマに活動しているアートプロジェクトSapporo  2と共に札幌市内や郊外の小学校などで、子供たちと一緒に作品制作を行なう予定です。

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強制的に追い出され、壊された家の数々。そこにさす光は、人々の「希望」を表現しています。

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「占いのように、水晶の中に映し出されたのは、破壊された未来の都市。その未来を進めるも止めるも、私たち次第。」という思いを込めて制作した作品。

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ほっとした表情のイサムさん。この1枚はハレバレシャシンの山本顕史さんの撮影です。