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第4回札幌国際短編映画祭、盛況でした!

第4回札幌国際短編映画祭(SAPPOROショートフェスト2009(以下、「SSF2009」))は、10月14日から18日まで開催され、多くの観客や国内外のフィルムメーカーが集い、大変な盛り上がりを見せました。
世界97の国と地域から過去最大の3,411本ものショートフィルム作品を集め、選りすぐりの作品160本余が上映された今回の映画祭では、地元・札幌のフィルムメーカーの活躍が目立ちました。

まず、SSF独自の「フィルムメーカー部門」のグランプリには、5月のクリエイターインタビューにも登場した札幌在住のアニメーションクリエイター、横須賀令子さんが輝きました。
授賞式では「私がもらって良いのでしょうか」と謙遜していた横須賀さんですが、墨絵を使ったオリジナリティの高い作品は審査員から高く評価され、地元勢初のグランプリアワードの受賞につながりました。

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フィルムメーカー部門グランプリを受賞した横須賀令子さん(札幌在住)


さらに、最優秀道内作品賞は、札幌をベースに制作を行い、ICC入居者OBでもある宇木敦哉氏のアニメーション作品「センコロール」に授与されました。
作品の随所に出てくる札幌のまち並みに“ハッ”とさせられた人も多かったことでしょう。
制作を一人で行い、作品の完成度の高さが高い評価を受けての受賞となりました。


今年の映画祭も、例年同様、様々なジャンルのショートフィルム作品を一度に楽しめる機会となり、開催4年目を迎えたこともあり、映画祭の開催を心待ちにしていた来場者も多かったようです。
特に、17日(土)18時からの「国内作品B」のプログラムには開場前から長い行列ができ、立ち見客が出るほどの大入り満員となりました。
舞台上で満員の観客から拍手を浴びるフィルムメーカーたちの姿も誇らしげで、まさに映画祭らしい光景が印象的でした。
 

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大入り満員、立ち見が出たプログラムもありました

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舞台上で大勢の観客から拍手を浴びるフィルムメーカーたち


SSFの特徴は、ショートフィルムの上映だけでなく、作品の取引ができる“マーケット”の併設や、コンテンツビジネスの可能性やフィルムメーカー同士の交流につながる多様なセミナー、イベントが開かれる点にあります。
10/14に開催されたトークライブでは、札幌市が整備し、ICCの運営母体である(財)さっぽろ産業振興財団が運営するコンテンツマーケットシステム「Spotrights」がコンテンツバイヤーやフィルムメーカーにお披露目され、参加者から注目を集めていました。
参加したバイヤーは「欧州ではこれまでショートフィルムの流通をサポートしていた機関が次々にサポートを中止しつつあり、良質なショートフィルム作品の発掘が難しくなっている」と話し、Spotrightsへの期待感が覗われました。
 

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コンテンツマーケットシステム「Spotrights」のセミナーも盛況でした


さらに、SSF2009の国際審査員の一人で、映画「スーパーマン」や「バック・トゥ・ザ・フューチャー」などに出演する俳優・マーク・マクルーア氏のトークイベントも開催され、彼のエネルギッシュでフレンドリーな人柄と楽しいトークが会場いっぱいに集まった聴衆を魅了しました。
トーク終了後には参加者に出演作のブロマイドを配り、サインの求めにも喜んで応じるなど、参加した皆さんにとっては記憶に残る機会となったはずです。
 

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俳優のマーク・マクルーア氏は情熱的なトークで会場を盛り上げました


早いもので、SSFは来年で5周年を迎えます。
来年はどんな新しい作品やフィルムメーカーとの出会いがあるのでしょうか。
今から楽しみです。

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来年は5周年となるSSF。新たな出会いに期待!