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防災訓練もクリエイティブ

9月1日は防災の日。
札幌市ではこの日、豊平川河川敷をメイン会場に、総合防災訓練が行われました。

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訓練は、「9月1日(火)午前9時30分頃、市内南東部を震源としたマグニチュード7.3の直下型地震が発生、市内中心部を中心に全地域に甚大な被害を及ぼした。前日から続く長雨により、豊平川の幌平橋周辺では、避難準備情報発令水位に達した」との想定のもとでスタート。

64団体、2,000人が参加した今回の訓練は、火災の発生、車両の損壊、多重衝突事故、家屋の倒壊などを会場に再現し、震災さながらの状況の中、避難、救護、水防など、参加者は次々に訓練をこなしていました。

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今回の防災訓練で新しい試みがなされたのは、大型ビジョンカー(映像車両)を出動させ、メイン会場の豊平川河川敷の様子だけでなく、災害対策本部設置の模様や副会場のススキノ地区の映像などを多元的に映し出して見せた点です。 

災害対策本部設置時の緊迫した映像は臨場感があり、豊平川河川敷の映像とススキノ地区の対比映像も、震災時の都心部の様子を再現し、確認できる点で有意義でした。
このビジョンカーは、大倉山ジャンプ競技場で使われている車両を使ったものですが、こうした映像の活用は、大変有効に機能していました。

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災害時を想定した訓練の重要性は云うまでもありませんが、いかに「訓練のための訓練にしないか」に気を遣うこともまた重要だと思います。
その点、ビジョンカーの活用、多元中継、臨場感の高い現場再現など、今回の総合防災訓練は随所に「クリエイティブ」な要素がちりばめられていました。

クリエイティブは防災訓練にも有効!
防災訓練の新しい側面をみたような気がします。

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レポーター:佐藤栄一