レポート：アーティストトークショー
6月9日（火）に札幌市中央区にある 「OYOYO まち×アートセンター さっぽろ」にて、NPO法人S-AIRとICCが行なうレジデンス事業の招へいアーティストとして、5月から札幌に滞在しているシャロン・チンさんのトークショーが行なわれました。
シャロンさんは、マレーシア出身。
クアラルンプールに生まれ、マレーシアの現代美術界において、現在最も活躍し、話題に上るアーティストの一人で、マレーシアの地理、歴史、宗教への興味に基づき、文章や彫刻、ビデオやパフォーマンスなど、多彩な表現活動を行なっています。
トークショーでは、シャロンさんの最新の作品から、シドニー滞在中に行なったパフォーマンス、学生時代に作ったデビュー作品など、彼女の軌跡と共に作品の背景にあるマレーシアの政治情勢や宗教を交えながらの説明で、参加者は、皆、興味深く聞き入っていました。
スクリーンで作品を紹介しながら、通訳は植村絵美さん
マレーシア・ペナン島で制作した最新の作品 「pocket seas」
また、その後の交流会では、シャロンさんのもとに駆け寄って積極的に質問をする参加者も多く、シャロンさんが一つ一つ丁寧に笑顔で答えていたのが印象的でした。
尚、もう一人の招へいアーティストで、ニュージーランドから来たジャネット・リロさんのトークショーは、6月12日（金）20時からCAI02Contemporary Art Institute(中央区大通西5丁目昭和ビルＢ２）で行なわれます。
海外のアートシーンを知る絶好のチャンスです。ぜひお越し下さい。
シャロンさんの作品が次々と紹介されます
参加者のまなざしも真剣です