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砂澤ビッキ回想展「縁樹」(えんじゅ)、大盛況でした!

去る3月6日(金)から8日(日)まで、ICCを会場に「砂澤ビッキ回想展『縁樹』(えんじゅ)」が開催されました。
世界でも評価の高い北海道出身の彫刻家・砂澤ビッキの企画展で、かつ、この回想展を企画したのがビッキ氏の息子・砂澤陣氏だということもあり、会場には多くの見学者が訪れ、回想展は盛況のうちに終了しました。

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会場には多くの作品が展示されましたが、特に目に惹いたのは、巨大な「蟹」の木彫。
大きさもさることながら、一見して青銅と見間違えるほど精緻で美しい文様の数々は見る者を唸らせるものがありました。

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蟹の木彫作品は、その大きさと精緻さが目を惹いた


生前から「見て、触って、感じてほしい」と言っていたビッキ氏の遺志を継ぎ、手にとって触れることのできる作品も展示され、作品の感触を確かめながら、作者である砂澤ビッキがこの作品に込めた想いをイメージすることもできました。

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作品を手で触れることができるのも楽しみのひとつ


ビッキ氏の代表作「樹華」のレプリカをみんなで作ろうというユニークな企画も用意され、訪れた人たちは思い思いにヤナギの枝を挿し、どんどん姿を変えていく「樹華」を楽しんでいました。

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来場者がヤナギの枝を挿すことで出来上がった「樹華」のレプリカ

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普段はなかなか目にする機会のない作品も展示されました

ICCが著名な作家の企画展の会場となったのはこれが初めてのケースでしたが、いつもはカフェとして使われている場所に優れた作品が展示されることで、とても素敵な企画展会場に早変わりすることがわかったのも大きな収穫でした。

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途絶えることなく見学者が訪れ、回想展は大盛況でした


この回想展は、砂澤ビッキの没後20年の節目に、「ビッキ」の名を継いだ砂澤陣氏が中心となって企画したもので、1月の鎌倉に続き、札幌のICCは2番目の開催地となりました。
この後も回想展は、数回開催される予定とのことで、訪れた人たちが砂澤ビッキの作品を見て何を感じるのか、さらに楽しみです。
主催者の砂澤陣氏へのインタビューはこちら