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株式会社たお 栗城 史多 氏

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- 栗城史多とは

株式会社たお 代表(ソロアルピニスト)
札幌在住

主な活動
・登山
2008年 現在 エベレスト単独無酸素登山に向け計画進行中
2007年12月 南極大陸最高峰ビンソンマシフ 登頂成功
2007年5月 世界第6峰チョ・オユー 単独無酸素登頂成功
※ 日本テレビとのリアルタイムドキュメンタリーネット配信
※ UHB特別番組放送
2006年10月 オセアニア最高峰カルステンツピラミッド 登頂成功
2005年10月 アフリカ大陸最高峰キリマンジャロ 登頂成功
2005年6月 ヨーロッパ大陸最高峰エルブルース 登頂成功
2004年12月 南米大陸最高峰アコンカグア 登頂成功
2004年6月 北米大陸最高峰マッキンリー 登頂成功

・講演会
・子供向け冒険キャンプ
・コラム執筆

大学1年生の頃から登山を始めた栗城さんは、現在25歳。
世界的に有名な登山家たちと比べて、経験はまだまだ浅いと話すが、世界7大陸最高峰の6つを制覇し、残すはエベレストだけとなっている。

栗城さんの登山の特徴は、チームを編成せず単独無酸素で山に挑むことと、その様子を映像コンテンツとして、テレビ局などに販売していることだ。

単独登頂での撮影は非常に難しく、登山装備に加え、常にカメラを携帯しなくてはならない。
ある地点を通りすぎる映像を撮るには、カメラをいったんセットして、もう一度のぼり直すという。
こうして撮影された映像の放映権などをコンテンツクリエイターとして販売しているのだ。


- コンテンツクリエイターとなったきっかけは

山登りは結果が重要視されるが、何よりもその過程が楽しいと語る栗城さん。
しかし単独登頂のスタイルだと、過程を楽しみ、結果を手にしても証明できない。
そこで2003年マッキンリー登頂の時、友人からビデオカメラを借りて撮影・編集して見せたところ、とても評判がよく、いつの間にか自前のカメラを持ちながら、どうすれば、よりダイナミックな映像を撮れるかを考えるようになった。

命がけで撮影された映像は、当然、価値も高くなる。テレビ局などメディアが映像配信権の買取を打診しはじめた。
そのことに着目した栗城さんは、自らの登山記録をコンテンツとして売りだすことを思いついた。

通常の登山だけでも、肉体には相当の負担がかかるが、栗城さんはその2倍。
とても過酷な作業だ。
しかし、そんなことは栗城さんの表情からは感じられない。
「登頂してないだろって、嘘つき呼ばわりはされたくない。」
そうつぶやいた栗城さんが、とても印象的だった。
エベレスト登山のときには、衛星中継を行いながら、リアルタイム映像の配信をしたいと、夢を語ってくれた。


- 登山の装備は

通常の必要装備のほかに、コンテンツクリエイターとしてパソコンとネットワーク端末を持って登る。パソコンは、気圧の変化や強い衝撃にも対応できる特別製だ。そして同じくらい大切なのが、お菓子。
常にチョコレートやせんべいを持っていくという。
「せんべいは、ぬれせんべいじゃないとダメなんです。」と、笑いながらこだわりの一面を見せる栗城さん。
普段はとてもにこやかで、ちょっぴりおちゃめな青年である。



- 命をかけることはこわくないのか

実際には、山を見て恐いと思ったことはあまりないと語る栗城さん。
そびえ立つ山を目の前にするより、出立一週間前や飛び立つときに山を想像しているときの方がよほど恐いそうだ。
「登り始めてしまえば、山と対話し、山にまかせるだけ。」
冷静に語るその口調に彼の凄さを感じた。



- 今後

来年のエベレストに備え、まずはヒマラヤにある8000メートル級のマナスルへの単独無酸素登頂を目指す。
アタック開始は、日本時間の10月17日AM9:00の予定。
来春からは、東京のタレント事務所と提携し、さらに幅広い活動を行っていくと話す栗城さん。
登頂成功の朗報に期待したい。



- メッセージ


帰国後には、成功の報告を掲載する予定。
次の栗城さんの記事に注目して欲しい。

栗城史多ホームページ
http://kurikiyama.jp/