今回取材に応じていただいたのは、豊平第13分区町内会の副会長、村井正一さんです。実はここICCは豊平第13分区町内会に含まれます。役員会などで、ICC会議室を利用されていたり、むつみ公園(ICCとなりの公園)でレクリエーションを開催したりされていることを知っている方も多いかもしれません。今回はご近所付き合いや地域の自治について考えさせられる取材となりました。
ICCからの眺め、たくさんのマンションが建ち並ぶ豊平地区。
豊平第13分区町内会は1967年(S42)鉄南町内会の一部として発足、最終的に現在の形になったのは1979年(S54)です。2009年の今年30周年を迎え写真集の制作、記念祝賀会などが行われました。

豊平第13分区町内会の範囲(創立30周年記念冊子より)
まず村井さんの視点から町内会の役割や社会の中での位置づけをおはなししていただきました。町内会は家族と行政の中間にある組織で、家族だけではできないことを協力して行ったり、行政として制度化してしまう以前のサービス、ご近所で解決できることを自治組織として協力し合って解決するのが役割の一つとしてあるのではないかということです。またレクリエーションなど楽しみを共有し親睦を深め、地域の仲間意識を育てることもひとつの役割だと話を聞きながら思いました。地域を良くしようと考える会員のかたがたがボランティアで共に仕事をされています。
活動は、町内の除雪に関する雪出しや、迷惑駐車による除雪作業の妨害を防ぐための対策会議、その実践活動。花壇の植え込み、交通安全活動。豊平神社祭への参加やバス旅行の開催など多岐にわたります。そのための、役員会議、総会なども行われています。
町内会にはシンボルマークがあります。これは10周年を記念して当時の町内副会長の小川幸雄さんが提案されたものです。雪の結晶に、豊平の文字を入れそれを月桂樹の葉で囲んだものです。かわいらしいマークですね。

シンボルマーク、雪の結晶の中にカタカナでヨトヒラって書いてあるのがわかりますか?(創立20周年冊子より)
役員会への出席はほぼ100%、熱心に仕事をされている方が多い中、村井さんが心配されていることは、町内会参加者の高齢化と新たに移住してきた方達の町内活動への関心度のちがいです。現在、町内会の役員の方々はほとんど古くから豊平に住む方達です。そういった方は年齢的にもご高齢の方が多いそうです。一方新しく移住してきた方たちのなかには、町内会費は支払うもののいっさい町内活動に参加しない方もいらっしゃるとのこと。また、ご近所付き合いもほとんどしない人もいるそうです。村井さんはこういった状況が続けば10年後には町内会はなくなってしまうかもしれないと懸念されています。町内会は自治活動、ボランティアの精神が基本になり成立しているため住んでいる地域を自分たちの場所として、より良くしていこうとする認識がないと継続しません。そういった意識や人材の育成をしていかなければ、若い世代、新しい住民たちには町内会活動は引き継がれないわけです。どうしたら良いのでしょうか。
私自身、町内会活動に参加したのは子供の頃、夏休みのラジオ体操、町内会ゴミ拾いなど。町内会の概念は私にもあまりないのです。しかし、町内会活動が盛んになるとその地域はより住みやすく、地域に愛着を持つことにも繋がるように思います。昨今、まちづくりが盛んですが、そういった視点でみても町内会は何か活動を起こすきっかけになるのではないでしょうか?私も何かできることはないか考えてみよう。
文章、写真/進藤冬華
資料提供:豊平第13分区町内会


