[ICC]
レポート:ICC+SICワークショップ
2008-11-27

― 札幌が誇れるクリエイティブ資源を探してビジュアル化しよう! ―

去る11月21日(金)から24日(月)までの4日間、ICCをメイン会場に、『創造都市さっぽろ』ワークショップ」が開催されました。
ICCでは毎年クリエイティブワークショップを開催していますが、今年は大きく趣向を変え、現在札幌市が推進している「創造都市さっぽろ(sapporo ideas city)」の"見える化"をテーマに展開されました。
札幌が対外的に誇れる創造的資源(人、モノ、コト、場など)を、参加者が"五感"をフルに働かせてハンティングし、ディスカッションしながらビジュアルを制作する今回のワークショップ。最終的には150種類のビジュアルを制作し、札幌市職員の名刺として使用できる形態に仕上げることをゴールに設定しました。

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オリエンテーションの様子

このワークショップには、リーダー役として札幌で活躍するプロのクリエイター9名、アドバイザーとして札幌の街に詳しい情報通3名、受講者として学生36名が参加。
共同作業を通じ、「札幌にはどんな優れた資源があるのか?」を探し続け、徹底的に考え、議論した4日間となりました。

札幌の創造的資源を"五感"で発掘するという趣旨のため、講師陣も、グラフィックデザイナー、コピーライター、写真家、イラストレーター、サウンドクリエイター、シェフ、建築家といった各野のプロフェッショナルを揃え、さらに、札幌のマチの事情に詳しい市史専門家、編集者、ロケーションマネージャーの皆さんにアドバイザーとして加わってもらうなど、強力なサポート体制を敷き、受講者も芸術・デザイン系の学生だけでなく、人文・広報系、情報・工学系の学生にも参加を求め、これまでにない体制によるワークショップが展開されました。

まず、ワークショップの初日はオリエンテーションと自己紹介を行った後、札幌のクリエイティブ資源探しのエリア別に、受講者が「北方面班」、「南方面班」、「中心街班」の3グループに分かれ、どんな資源があると考えられるかをリストアップし、ビジュアル化のためのアイデア出しを行いました。
初日の最後には懇親パーティも行われ、最初は緊張していた受講者の皆さんも少しずつ打ち解け、交流する姿が印象的でした。

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ディスカッション風景

2日目午前は、前日のディスカッションの続きを行い、同時に、資源探しに向けたフィールドワークの場所とルートの選定を行いました。
「北方面班」は、北大、モエレ沼公園、中央卸売市場、大倉山ジャンプ競技場 など
「南方面班」は、石山緑地、芸術の森、西岡水源地、円山方面 など
「中心街班」は、道庁赤レンガ、サッポロファクトリー、大通公園、札幌駅周辺 など
をそれぞれフィールドワークの場所に設定。
2日目午後と3日目午前~午後の時間をフィールドワークの時間にあて、講師やアドバイザーの話を参考に、「これぞ札幌が誇れる資源」をいえる素材探しを行いました。

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大倉山ジャンプ競技場でのフィールドワーク風景

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中央卸売市場での資源発掘風景

札幌に住んでいながら、この街について知らないことがたくさんあり、また、メジャーな施設であるにもかかわらず足を運んだことのない受講者も多く、「講師の方の話を聞きながら視点を変えて街を見ることで、これまで見えていなかった意外な発見がたくさんある」といった声があちこちで聞かれました。

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移動のバスの中もワークショップの"教室"です

2日目の夕方には、各グループ単位でフィールドワーク初日の総括とクリエイティブ資源の洗い出しが行われましたが、なかなか話がまとまらず堂々巡りを繰り返すなど、苦労したグループもあったようです。こうした"産みの苦しみ"を経験できるのも、ワークショップならではといえるでしょう。

フィールドワークが終了した3日目夕方からは、いよいよ各グループとして採用する資源の絞込みと、その資源をイメージしたビジュアルの制作作業に取り掛かりました。
2日間にわたるフィールドワークをともに経験したことで、メンバー間のコミュニケーションも活発になり、ディスカッションの進行役を務める人、率先してアイデアを出す人、意見をまとめる人、イメージを描く人など、役割分担が自然に形成されていく様子が伺えました。

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ディスカッションも板についてきました

プロのクリエイターやアドバイザーは、時には深く入り込んでアドバイスを行ったり、実際に手を動かして見せたりする一方、少し離れてディスカッションを見守ったりしながら、受講者が創造性を発揮し易い環境を作っていました。

ワークショップ最終日は、朝からビジュアルの制作とプレゼンテーションの準備が行われ、時間を惜しむように作業に没頭する姿が見られました。
追い込みに入ってからの受講者の集中力は素晴らしいものがあり、中間発表で指摘を受けた部分を修正したり、最後の最後までビジュアルのクオリティを高める努力を続ける光景は感動的でさえありました。

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いよいよビジュアル制作に取り掛かりました

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あと少しで時間切れです。ガンバレ!

ワークショップの最後は、打ち上げパーティを兼ねた成果発表が行われました。
3グループがそれぞれに抽出した「札幌が誇れるクリエイティブ資源」をまとめ、それを取り上げた理由、背景、意義などを説明した上で、その資源をイメージして制作したビジュアルイメージをプレゼンテーションしました。
ビジュアルは、写真、イラスト、文字など、用いた表現手法も多彩で、作品がスクリーンに映し出される度に歓声があがっていました。
4日間という短い期間でリストアップされたクリエイティブ資源は約200点にのぼり、受講者が意欲的に取り組んだ成果に対し、講師陣からも高い評価を受けていました。

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意欲的に取り組んだ成果を披露

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プレゼンテーションにも熱がこもっていました

目的も、受講者の構成も、サポート体制も、これまでにない形態で進められた今回のワークショップ。
当初は受講者にも、講師陣にも戸惑いが多かったようですが、終わってみれば、どちらにも大きな達成感があり、今後の発展にも期待が持てる結果となりました。

今後は、引き続き資源の抽出とビジュアルの制作を追加したうえで、2009年1月26日より市役所ロビーに150点ほどを展示し、それらのビジュアルを市職員に名刺として活用してもらう予定です。

ワークショップの成果が名刺という形で実際に活用され、「創造都市さっぽろ(sapporo ideas city)」の推進に一役買う日を楽しみに待ちたいところです。

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4日間ご苦労様でした

レポーター:佐藤栄一


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