30年以上続く『欽ちゃん香取慎吾の全日本仮装大賞』。この番組に出演するって東大に入るより大変だって事を知っている視聴者は、ほとんどいないでしょう。
まず、毎回の応募数が5000~6000通。その中から書類選考(作品の内容を書いた応募用紙)で約1割が選ばれ、全国6ヶ所で行われる予選会に出場となります。
そして、予選会では500~600組の中から約70組ほどが最終選考(合格ではありません)に残り、本選出場目指して自分たちの作品のクオリティーアップに励み、完成した作品をビデオに撮って日本テレビに送ってもらいます。
いよいよ最終選考会、生き残った70近くの作品の中から出来の良い順に33組前後の出場者を決定します。外れた30数組は残念ながら落選、それぞれが一生懸命頑張ってくれたの知っているだけに落とすのは本当に辛いのですが、放送時間の関係上、出場者数を増やすことが出来ず仕方がないのです。
5000~6000組から、出場できるのがわずか30数組。東大に入学するより難しいということが解っていただけたでしょうか。
さて、『仮装大賞』で欠かせないのが予選落選者へのフォローです。特に、初挑戦の人たちには落ちた理由や予選を通過する秘訣などをスタッフ全員が個々に分かれて説明します。
例えば、この番組では仮装行列の仮装では合格しないという初歩的なことや、落選した作品のいたらないところなどを説明することによって次回以降の予選通過率が大幅に上がります。
ちなみに、東大入学より難しいという現実を話すと、再チャレンジグループとあきらめるグループの割合が、2対8くらいに分かれます。でも、本当のことを知るというのは重要ことで、再チャレンジグループは予選通過まで何度も挑戦してくれることが多いのです。
これまでの最多チャレンジャーは、連続17回目(足かけ6年間)で予選を通過した奈良県のKさんです。しかもこの方、82歳のお爺ちゃんというのがスゴイ!さすがに80歳を越えた現役の東大生なんていないですもんね。『仮装大賞』の宝の一つです。
プロフィール:
鈴木しゅんじ(放送作家) / Shunji Suzuki (TV and Radio Program Scenario Writer)
萩本欽一のブレーン「パジャマ党」の一員。『欽ドン』、『欽ちゃんの仮装大賞』など数々の番組構成を手掛け、放送作家として多くのバラエティー番組の構成を行う。また、トレンディードラマのノベライズや映画脚本も手掛ける。エンターテイメントなど楽しいことのプロフェッショナル。

