レポート:ICC+SIC ワークショップ2009
~「札幌が世界に誇ることができる●●を伝えよう、広めよう」~
7月3日(金)~5日(日)までの3日間、昨年に引き続き「『創造都市さっぽろ』ワークショップ2009」が開催されました。昨年は、札幌が世界に誇れる創造的資源(人、モノ、コト、場所、思想)を抽出し、約200種類のビジュアルを制作しました。そのビジュアルは現在札幌市職員の名刺としても広く使用されていますが、そこで判ったことは「すごいものはたくさんあるけれど、知られていないものも多い」ということでした。
そこで、今年は「『札幌が世界に誇ることができる●●を伝えよう、広めよう』を考える」をテーマにしました。
Aグループ 新聞・広報、紙媒体で伝えます。
今回のワークショップは、新聞やテレビといった具体的なメディアを活用した場合を想定して進めていくため、昨年も参加してくれたグラフィックデザイナー、コピーライター、写真家、イラストレーター、サウンドクリエイター、建築家といったクリエイティブメンバーと市史専門家に加え、新たにテレビ局、新聞社、雑誌からのメディアメンバーらを迎えました。
Bグループ テレビ・ラジオ・ウエブなどの電波媒体へ伝えます。
また、43名の参加学生も、芸術・デザイン系だけではなく、人文・広報系、情報・工学系、経済・社会系、メディア系と各分野にわたり、多角的な視点で「伝える」を見つけていきました。
Cグループ 札幌市役所に伝えます。
初日は紙媒体グループ、電波媒体グループ、札幌市役所グループに分かれて方向性を決めるディスカッションから始まりました。昨年抽出した「誇るべきもの」の中から何をどんな方法で広めていけば良いのかを話し合い、翌日のフィールドワークに向けて見学場所を絞り込む第一関門です。
南チーム 芸術の森に向けて出発。
2日目は、3グループとも昨日から続く熱い議論を繰り広げた結果、午後から北チームと南チームに分かれてバスで見学先を回りました。
モエレ沼公園にて。建築家鈴木理さんから、この公園ができるまでの経緯を説明してもらいました。
ガラスのピラミッドでは、色々な音を録音していました。
北チームは、モエレ沼公園→北大博物館→JRタワー→サッポロワクトリー
南チーム 芸術の森にて。自然と手が動いているようです。
南チームは、芸術の森→石山緑地→資生館小学校→こども人形劇場こぐま座→札幌市天文台→札幌コンサートホールkitara→西岡水源地
子供人形劇場こぐま座にて。館長さんの説明を真剣に聞いていました。
今年は夏のフィールドワーク。四季折々の「誇るべきもの」を堪能し、また新たな発見に驚きながら、各自メモを取ったり、デッサンをしたり、屋外・屋内での音を録音する等、充実したリサーチを展開していました。
ブレストシートでまとめた企画案。中間発表では各グループの活発な意見交換が行われました。
ICCに帰ってきてから、フィールドワークでの結果を反映させた企画案の中間発表をグループごと行いました。
異なる3媒体の企画案は徐々に方向性が固まりつつあり、「誇るべきもの」の伝え方にも3つの色が出てきました。
左上から時計回り。Aグループ、Bグループ(TV)Bグループ(WEB)、Cグループ(札幌市役所)
2日目。長い一日が終わろうとしています。
3日目最終日です。フィールドワークで得たものや昨年の成果を活用しながらグループごとに提言案をまとめ、作例・ビジュアル等を作成します。終日、ICCでの作業ですが、グループの中で更に専門分野を生かした担当班に分かれて作業をするので、より一層張り詰めた雰囲気と真剣さが伝わってきました。
真剣にデザインを生み出すAチームビジュアル班。
Bグループ提言班。意見の交換にも熱が入ります。
グラフィックデザイナーにアドバイスをもらうCグループビジュアル班。
連日連夜遅くまでの作業にも関わらず、時間に追われながらも3日間最後の成果発表会に向けてディスカッションと作業は延々と続きました。
3日目作業の様子。
最後に場所を1階ICCカフェに移し、各グループごとの企画書発表が行われました。
新聞やテレビなどのマスコミ、札幌市役所を対象としたこれらの成果は、もう少し内容を練り上げて、実際にプレゼンテーションを行う予定です。
また、提言内容は、プレゼンテーションが終了した後に紹介します。
3日間の集大成。ICCカフェにて成果発表をしました。
講師の皆さん、参加された学生の皆さん、本当に3日間お疲れ様でした。